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怒りのわいせつ論。

2003年1月16日
あるアーティストのファニーなニュースが耳に入ってきた。
私の身近な「社会」ではさっそく話題に上った。
「ダサくない?」「おじいちゃ~ん、勘弁してよ~」そういって彼女たちはカラカラと笑った。
「知ってます?コレ。どう思います~?」と意見を求められたので、あたしはまたかと思いながら「へー。」とだけ返事をするしかなかった。
今日でこの話を聞くのはこれで3度目だな。それからしばらく黙って聞いていたら、あたしは無性にムカッパラが立ってきた。 ちょうどタバコが吸いたくなったので、ゆっくりと禁煙空間を立って外の階段に出た。
今日は冬には珍しい暖かい一日で3月下旬の気温だとかさっき誰かがいってたっけな。高いコンクリートの建物の壁の間からサーっと気持ちのいい日差しが差し込んでいる。風も暖かくそよいでいる。まだ寒いけど、こんなあったかい日にはゴロゴロしながら寝そべってラジカセがあれば最高だな。そんな想像をしていたら、からだがふわふわした。あー気持ちいい。思わずふぁ~~~と声に出して両手を空に向かって伸ばすと思いっきり固まっていた背筋がぐーっと伸びきった。のびのびた。

とても優雅な気持ちになりながらタバコに火をつけたら、ふとさっきの事を思い出した。
『それがどーしたよ!』そう言い放ってバンと席を立つ自分がいた。
しかしそれは現実ではない。怒るブンだけばかばかしいもんね。
なんにせよ人に怒りをぶちまけるのは体力がいる。
それに何でいかってるのかうまく説明できない。ばかばかしい。
こういうときは気分転換がいい。


ところでこの話はとても興味深い。しばらくたって気がついた。

1.猥褻とはなにか!
なにが猥褻でなにが猥褻でないのか、それを決定づけるのは「善良な性的道徳概念」だ。ワイセツというと、マイナスのイメージがあるが、これはすべて、社会という枠組みの中に存在しているらしい実体のない道徳的観点から決定される。それは刑法の具体的な禁令なんかであらかじめ存在しており、そこに触れた瞬間、普遍的なものは一変してワイセツに変わる。けれど、そもそもその猥褻とは、「ワイセツ」からくる。つまり実体がない。嫌悪・羞恥などワイセツ反応がなければ猥褻にはならないのだ。つまり変なおじさんはワイセツだとして、変なおじさんが(実は自分の愛するひと)だったらワイセツではないというふうに。またこれは厄介だ。すべてこれは社会的文脈が重要なのだ!
つまりわいせつとはプラスとマイナスの二つの世界がある。

2.じゃあ道徳とはなにか!これは人間社会の力学が生み出した産物といっていい。わいせつとは社会が生み出し社会が禁圧するものをいう。国によってわいせつ罪の罪の重さが異なるのも納得がいく。

3.じゃあ国が禁圧するモノサシはどっからくるか!そこがポイントだ。 けどそこから先は感覚の問題となり、答えはない!なんと!

4.けっきょくなんきょく、変態がなぜ悪いのか!
人はみんなどっか変態だろう。映画だってテレビだって小説だって今やどんな過激なことだって狂人の生活だって普通 におもしろおかしく、切なく情熱的に描かれ、皆それを興味深く感じ取りながらもどっかに自分を当てはめて共感している。だからおもしろい。

色々と考えていると、どうでもよくなった。そんなことばかり考えてる私もヘン・タイである。
階段に日が差し込んでいる。コンクリの階段の一番光が当たっている上から三段目に腰を下ろしてみたら、さらにあたたかくて気分がよくなった。しかし一方でまだやもやしている。さっきむかついた第一の原因。それは、それが「ニュース」になってることがサイテーだからなんだ!

ほんとうにいつも思うのは、音楽家というのはいつも音楽以外の部分だけが大きく世間で取り立たされる。普段、新譜が出ようがライブをやろうが金が動かなければこれっぽっちも話題に上らないのに、アーティストの一見して社会的ピンチ系の事件があると、ぶわっっと巷におもしろネタとして勝手に頼みもしないのにプロモーションされる。そんできまってこんな時、あたかも自分が被害をこうむった直接の被害者かのように非難したり時には悲しんだり、そしておもしろがる連中がここぞとばかりに湧きでる。
だいたい、体裁がどうの、常識がどうの、人としてどうか、みたいな事を音楽家に望むのはそもそも間違ってる。ナンセンスだ。彼らの言いたいことは音楽なのだ。それしか必要ない。説得力をつくるのは音楽だと思う。そして彼らハイエナたちにとっては、すべての物事は「おもしろい」か「おもしろくないか」の二択しかないみたいに見える。ハイエナ精神の根っこ、深い根本は「ひがみ」からくるのだと思う。凡人のひがみ根性に近い差別 意識 。嫉妬からくるアラ探しだ。こうして音楽はいつの時代もただの娯楽として下等なところに当てはめられているようなきがする。
一つの文化としてではなく、ただの商品として扱ってるからこんな出所も不明のくだらん話題が大げさになる。
ニュースにする奴もする奴だけど、そんなくだらんエピソード一つでアーティストの評価を気安く下すなんてことは、まったく失礼だ。こういう低レベルのワイドショーネタが国を越えて日本に堂々と入ってきては公の場で紹介される。こういうことだけはしっかりと。
これがひとつの音楽ニュースとしてトップニュースで取り扱われる事自体を恥じるべきだ。
いかがわしいわいせつ罪だ!プライバシーの侵害だ!陰謀だ!パーマ屋のおばちゃん同士の会話だ!!
これが普通 に当たり前に世間で受け入れられるということがおそろしい。彼の音楽を聴いたことのない人が、音楽家としての彼の人格までを否定する権利はどこにもない。
それで死んだら急に評価したり認めたり尊敬したりし出すからストレンジワールドに陥ってしまう。
ミックジャガーなんてドラッグ所持で逮捕された時代があれば今やナイトの称号を国から受ける身であったりする。そんなもんだ。
世論なんて腐ったバナナにハエがたかるのとおんなじだ。
まったくもってくだらん!

さーてと、寝まーしょっと。


  I Can Only Give You Everything (Van Morrison)

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