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タイムトリップ!

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素敵な映画館に初めて出会った気がした。その名は三軒茶屋中央劇場!

この映画館は、1950年代に建てられて、そのままの形で今も残っているそうだ。
昔は名画座だったそうだけど、今は最近の単館ものとか割とメジャーな洋画を少し遅れて上映しているらしい。
とても古めかしくて立派な外観をしているので、いつも通るたび「いいなぁ」と外から眺めていたけど、今までなかなか行く機会がなかった。
数日前の夕方、急に行きたいと思い立ち、双子の姉を誘ってぷらりと遊びに行った。

ギィーと引き戸を開けて中に入るとすぐおばちゃんが立っていた。
その隣に映画のチケットの自動発券機。
チケットを買うと、そばにいるおばちゃんに半分に切ってもらってから中へ進む。
という仕組みだった。(発券機の意味があんまりないような・・・笑)

おばちゃんにチケットを手渡すとき「よくこんな恐い映画が見れるわねぇ~。若い子っていいわぁー」と感心した風に優しく声を掛けられた。
「いやぁ~」と照れ笑いをしながら中に進むと、びっくり!

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ここだけ時が止まってるかのような世界が広がっていた。
昔の学校のようなタイルの床、病院みたいな赤い待合室のソファーや丸いフォルムの白い柱や薄汚れた白壁、くすんだ茶色いドアの色・・・、がら~んとした雰囲気が最高~。

どことなく寂しげな感じがもうぐっときちゃう。

廊下をぼんやり歩いてふと壁を見たら・・・!
よく見たら、ぶーっ(笑)
いかにも安酒場の壁にありそうなカレンダーが一枚~。
今時風の水着ギャルのカレンダーが貼ってあるではないか。
やられたぁ~!と思った。
どんな下品なチラシや安っぽいポスターでさえ気品のある伝統的な絵画のように感じさせる
このノスタルジックで退廃的なムード。
こんなクラシカルな気分は ちょっとよそじゃあ味わえない!
しかし、どこをきってもすべてが昭和の枯れすすきな光景である。

いつだったか、ここでデヴィッドリンチの「インランドエンパイア」をやっていた時があったっけ!
シュチュエーションはバッチリ最高だったのに、ここで見れなかったことが悔やまれる・・・。
しばらく廊下の一角で煙草をふかしながら、この昔にタイムスリップしたような異空間に酔いしれた。
ここでエクソシストっぽくミラーズのPVを撮りたいな。

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映画館の中のドア!深みのある茶色がいい味を醸し出している。
木のドアをギィーっと開けて中に入ると、見事に「マルホランドドライヴ」のあの劇場
「クラブシレンシオ」な空間が・・・・!


「お静かにー」というまでもなくお客さんは私達を入れてたったの10人・・・!
がっらがらだった。それでまた、ぐっときた。
堅い座り心地のイスに座ると、もういつの時代にいるのかわからなくなっていた。
こんな近所なのに今までどうして行かなかったんだろう!!

ノリノリでポップコーンを食べながら2人で席についていると、「ジリリリリリリリリリー!」とけたたましく黒電話のベルのような音がして(!)、映画がすぐ始まった。予告CMなし!
映画の音より壁のクーラーの音(カタカタ)の方が大きいのでちょっと気が散る。
ちょっとおしりを浮かすと、イスがガタンと上に戻ってくるので自然とお腹に力が入る・・・。
後ろの方からモーターのような機械音(キコキコキコキコ)がずっとしていた(笑)。
新鮮でなかなかよい、と思った。

その日見た映画は「ミスト」。
さびれた映画館で最新のホラー!ということで私は期待していた。
原作はスティーブンキングのサイコパニック系のホラーで、ラストに賛否両論の噂を聞いていたので、なんとなく気にはなっていた映画。

驚くことに少し前の方に座っていたおじさんが映画に対して、
いちいちリアクションをしながら見るスタイルのお方だった。
初っぱなから大声で笑ったり、モンスターが登場すると拍手したりして、
映画よりもおじさんのリアクションのが面白いのだ。
斬新なリアクションに思わず笑みがこぼれた。
ここはまるでインドの映画館みたいだなぁと思った。
(※インドではタバコを吸いながら映画に合いの手を入れてワイワイと見るのが主流らしい)
私も遠慮なく声を出して見ることにした。
たまに「アハハハ!」と笑ったけれど、そのおじさんとは笑いが一回も被らなかった・・・ううむ。


映画を見た感想→ なんて、もっさい映画なんだ!
あと、映画館に負けてる・・・。まだピンク映画とかのがいいのかも。。

★詳しいストーリーと感想★

正体不明の霧に包まれた田舎町が舞台。スーパーマーケットに取り残された町人たちが霧の中に潜む巨大なモンスターへの恐怖とパニックで理性を失ってゆき醜い人間模様を繰り広げるというストーリー。

主役の父親はなんか頼りなく薄っぺらい印象。
狂信者の女の演技が一際主役より目立っていて、どっちかというと敵キャラなのにこっちに感情移入してしまう。
その狂信者の女が一番ユーモアもインパクトもあったのに、中盤であっさり死んでしまってから、大した進展もなくただ絶望感だけがつのる展開にぐったり。
せっかくスーパーに立てこもってるんだから・・・と思った。(辛口)
一番我慢できなかったのは、映画の中に音楽がほとんど流れないこと!
やっぱり映画って音楽こそ大事だと思う。
緊迫感を出したかったのか終始無音で、スリルもドキドキも掻き立てられたもんじゃない。
たった2回だけ音楽が流れたけど、同じ曲で賛美歌の物悲しい風な音楽がちょっびっとだけ。
悲壮感をひたすら煽りたいのかな?緊迫感もだれちゃうよ。

これぐらいの人間模様だったら、漫画で充分なきがした。
このテーマだったら楳図かずおの漫画のがよっぽどすごいや。
「14歳」や「漂流教室」のが心情もリアルだし、もっと感情移入もできるし・・。
映像ならもっとキレがいいのを見たい!と思った。

監督はフランク・ ダラボンって人。
「ショーシャンクの空なんたら」とか「グリーンマイル」を撮ってる人だった。
やっぱりな~、と思う。どっちも暑苦しい感動作なイメージ。
昔ちょっとテレビでやってるのを見たけれど、恩着せがましくて好きじゃなかった。
※でも「ザ・フライ」の脚本とかやってる人なんだって~!(感動畑じゃなくて生粋のホラー畑の人だった)スティーブンキングが大好きすぎる故に、ああいう映画になったという情報あり。

同じフランス人でも最近の監督、アレクサンドル・アジャの「ハイテンション」のが痛快でまだ全然キレがあったな。
今度アジャが韓流ホラーの「Mirror/鏡の中」をリメイクした「MIRRORS」という映画が公開されるみたい。元のよりもいいらしいので、見てみたい。


映画が終わって、外に出ようとしたら、入り口のさっきのおばちゃんが
「どうだった~?」と笑顔で話しかけてきた。
なんてフレンドリーなんだ~!

「恐いっていうか、絶望的な感じでしたー」と答えると、
「あら~そうなの。」と一緒になって残念そうにしてくれた。
なんて癒し系なんだ~!

映画の後味の悪さもすぐ消えて、おばちゃんの優しさにちょっと感激。。。
都会にもこんなあたたかい場所がまだ残っていたなんてー。

たとえつまんない映画でも、また行きたいと思わせる映画館って素敵だなぁ。
次に行く予定は今のところまだ未定だけれど・・・
すっかりファンになっちゃった!

コメント

おっっっ!!!!

三軒茶屋中央劇場!!!! なんていい 映画館♪ 三軒茶屋はライブ以外訪れることなかなかないけど ここで 映画 観た~い

観た映画 残念だったんだね~ 次 行くときに期待だね

三軒茶屋中央劇場と おっちゃんと 受け付けのおばちゃん じゃなかったら もっと残念な結果だったね(笑) ギリギリだね~

小中学生の頃は

ロングロングアゴー、
かつて貸しビデオ屋も世に現れる前、
どうしても観たいけど既にロードショーしてない映画を
映画情報誌で調べると、大体この三茶の劇場だったんだよね。
ガキの俺には電車の路線図を調べただけで諦めるほど遠い世界でした。

今だにあるってのがウレシー!!
やっぱ映画は映画館でだよね。

ゆうゆうちゃん

そう!
たしかに映画はちょっと惜しかったねー。でもね、あの映画館はオススメだよ~!三茶にお寄りの際は行く価値絶対あり。
近くにたこ焼き屋もあるのがまたニクイよ!

青い木 さん

おお。
>いまだにあるってのがウレシー!
まさに嬉しい。ほんと、それに尽きますね・・・! 

そんな前から、ロードショーの最後の砦を守ってたんだ!わぁ。涙が出そうです。

何か面白い映画の上映が決まったら、家族みんな連れ立って、この映画館へ遊びに行きましょう!
それで願わくば、ロビーの喫煙所で上品に怪しく溜まりたいものですね~!
調子に乗ってペヤングソース焼きそばや2人合わせてヤンマーだ、とか昔のヒットCMなんかを古びた待合室で口ずさむのとか最高やりたいです。
また一つ夢が広がりました。今後も三茶劇場の上映予定をチェックし続けておきますぞよ。

東京にこんなレトロな映画館が未だにあるなんて!
すごいなぁ。ぜひぜひ潰れずに頑張ってほしいですね。
北九州はシネコンに押され気味で、どんどん町の映画館は閉館し、
今は多分、小倉、旦過市場そばの「昭和館」ってとこだけでは
ないかなぁ。
この「昭和館」、浅野忠信が北九州弁しゃべりまくり(!)の映画
「サッド・ヴァケイション」という映画にちらっと映ります。
(監督は北九州出身の青山真治監督!)

MissYさん

こんにちはー。そうなんですよ!ビックリですよね~。
昭和館、名前だけは聞いたことありますー。行ってみたいな~♪
若松の唯一の映画館も去年の夏、行ってみたら見事に潰れててガ~ンでした(涙)
ここで小学生の時、少年隊の変な映画と隣のトットちゃん(笑)の2本立てを双子の姉と見たのがいい思い出でした~。

>「サッド・ヴァケイション」

おお。北九州弁しゃべりまくり!それは最高ですね。
スゴイ興味津々。今度、ビデオ貸し屋で借りてみます!

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