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私の妖怪ハウスがー!

私の住むレッドルームから徒歩5分の場所には、最高に魅力的な家があった。
その名は妖怪ハウス!
私は妖怪ハウスの前を毎日通りながら、その家の中のことやあれこれ考えるのが好きだった。
なぜ妖怪ハウスと名付けたかというと、
その家は、遠くから見ると緑色をしていた。緑のつるで家の外壁がすっぽり覆われていたのだった。
屋根までツルが茂っていて2階の窓もどこにあるかわからないといった有様で、初めてこの家を見つけたときは衝撃だった。
そしてそのボロッボロの木造の家は、なんと墓場の隣の崖っぷちにあった!最高。

いつも少しだけ2階の窓が開いている。そこを凝視しては何か見えないか探すけれど、いつも真っ黒だった。
この窓はすぐには見つけられなかった。家の前で立ち止まってじっくり見たことがあって、やっと発見したもの。
ツルが生い茂ったわずかな隙間に小さい窓枠らしき部分を見つけたときは興奮した。
そして5センチほど窓が開いた中はやっぱり真っ暗だった・・・!(昼間であろうと)
2階の窓を発見してからは、いつも歩きながら緑の中の黒い四角を探して窓の開き具合を確かめるのが私の日課だった。(注:変態ではありません)

ある日2階の窓から墓場に向かって何かが干してあったのを見つけてこれは・・と駆け寄ったら、そこにはなんと真っ黒なハンドタオルが!儀式的とはいわないが、意味深に5,6枚干してあった。
全部黒いタオルとは・・・!これまた衝撃だった。
墓場の上で揺らぐ真っ黒なタオルと妖怪ハウス・・・私はその光景に完全にしびれてた。

一体、どんな人が住んでいるのだろう?!
見れば見るほど想像を掻き立てる展開に毎日そこを歩くたびにワクワクした。
きっと日野日出志のようなホラー漫画家が住んでいるに違いないと思った。
もしそうだったら描いてるマンガは絶対に面白いに違いないと思った。
たとえ住んでいるのがホラーマンガ家じゃなくても、こんな奇怪な場所に並大抵の精神の人間は気安く住めるもんじゃないと確信していた。
親近感と敬愛に近い念を感じながら、ここの主と友達になりたいと思った。
でも5年以上毎日その家の前を歩いているというのに、残念ながら一度も妖怪ハウスの住人を目撃したことはなかった。
妖怪ハウスの入り口は、いつも開いていたけれど・・。
まるで盗られるものは1つもありませんよ~!とばかりにワイルドに開け放たれた木の引き戸。
その引き戸の向こう側を何度かちょっとだけ覗いたことはあったけど、2階と同じく真っ暗な闇が広がっていてシーンとしていた。
毎朝、毎晩、その妖怪ハウスのある1本道を歩きながらいつも、本当に不思議だなぁと思った。
家の外側は緑のツタで覆われているのに(それも異常なまでに!)中は真っ暗という。
対比がまず素晴らしい。そして隣は墓場!ロケーションもバッチリだ。

生と死をこれほどまでに視覚的に意識させるスポットはあるだろうか?
都内探したって、そうそうないと思う。
近所にこんな素敵な妖怪ハウスがあるなんて最高の自慢だった。
大事な友人が遊びに来ると必ずここに案内してあげた。


なのに、なのに・・・・、先週、いつものように朝、妖怪ハウスの前を通ったら、
なんと、取り壊そうとしているではないかー。
まさに工事が始まろうとしていた。
私の中ではパリのカタコンベにはかなわないまでも、パワースポットに違いなかった。
(同じくパワースポットの)皇居より断然神聖な場所だった。

何というショック・・。愕然としてしまった。
ああ。これから何をより所にすればいいのか・・。


yokaihaus5.jpg
正面から見た妖怪ハウス。2階部分はほとんど森!
(取り壊し工事が始まったところ・・涙)

妖怪ハウスの最期を見届けようと毎日遠くから見守ってきたが、
この1週間であっけなく取り壊されてしまった。
廃墟の美しさも感じさせる暇もなかった。
半分壁がないドリフのセットみたいな状態でさえも見ることができず、
緑の残骸もなく、ただのボロボロの木の塊が積み上げられただけ。
うぅ時代の波に呑まれて消えていった妖怪ハウスよ・・・
あの中に住んでいたホラー漫画家は次はどこに住まわせばいいのだろう。
なんという悲しい・・・。


ここ最近で起きた日常の中で悲しすぎる出来事でした。
もし次に新しく家が建ったとしても、墓場の邪気とともにせめて全部家をまた緑のツルでグルグルに覆ってほしい!
ただそう願うばかりです。


PS.追記に取り壊し中の妖怪ハウスの写真をアップしました。
もうこれしか残っていないのが本当に残念です。
yokaihaus2.jpg
朝。妖怪ハウス。

yokaihaus4.jpg
夕方の妖怪ハウス。

yokaihaus.jpg
白いビニールで覆われた墓場側から見た妖怪ハウス。

コメント

初めまして。
古いってだけで、色んなものをどんどんぶっ壊れしていく世の中なんですね。
悲しくなりますね。

うひゃー スゲー妖怪ハウス 本当にどんな人が住んでたんだろうか~

日々 妖怪ハウスを凝視 そして写真撮るJUNKさん 近所の人は 不審に思ってたのは間違いない(笑)


いや~気になる 黒いタオル黒いタオル 答えは闇中

maRさん
おお!わかってもらって嬉しい。
ほんとに悲しくなっちゃいますよ!
私も古い建物が大好きです。パリに行くと古い建物が多くてそれだけで癒されます。日本もそういうとこ見習ってほしいですよ。
何でもかんでも新しくすればいいってもんじゃないよね。

私のレッドルームも築30年なんだけど、古い建物って美観はもちろんのこと、機能的にもほんと魅力あるのに。
今日も妖怪ハウスの跡地を通るたび胸がズキズキしました。
まったくわかってないよ!

>古いってだけで・・・
深いこと言いますね!そんな世の中こっちからお断りだー!
ただでさえ日本は古い文化を簡単に排除していくところがありますよね。

ゆうゆうちゃん
すごいでしょ!妖怪ハウス!あー実物を見せてあげたかった。
そういえば、思い出した!
ケビンは偶然うちの帰りに妖怪ハウスの住人を見たことあるんだよ。
あまりうちに来ないくせに、偶然にしてもケビンやるなと思った。。
(しかも普通のおばあさんだったらしい・・・。)
にしても、黒いタオルを洗濯するおばあさんってちょっとホラーだよね(笑)

>近所の人は 不審に思って

あはは!たしかに!それは間違いないね(笑)
あの辺、夜はちょっと恐いぐらいひっそりとしてるの。
人もあんま歩いてないし、今はほんと悲しげな光景が広がってるよ。。うぅ。

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